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季節の変わり目のトラブル肌対策 |
1、どうして春先に肌のトラブルが起きやすくなるのでしょうか?
冬から春へ、そして夏に向かって気候がめまぐるしく変わる時期。気温や湿度の影響に加え、入学や就職など生活環境の変化からくるストレスも原因になります。
☆肌トラブルの起きる原因
私たちの身体には、体温を維持したり傷を自然に治癒するなど、常に生体を良好な状態に保つ機能が備わっています。肌にも、悪影響をうけても本来の健康な状態に戻ろうとする働きがあります。
この働きは自律神経やホルモン、免疫系など全身の生理活動と密接に結びついているため、健康や心理の状態が肌にも影響を及ぼします。急な気温変化やストレスで自律神経が不安定になると、肌の抵抗力も弱まってしまうのです。
季節の変わり目は寒暖差や生活環境の変化など、トラブルの内的・外的要因が重なりやすい時期。ふだんは健康な肌でも、一時的に刺激に敏感になることがあるのはこのためです。
2、季節の変わり目の「敏感肌」ってどんな状態になっているのでしょう?
皮ふのうるおいを保つ「角質層」が乱れ、紫外線や乾燥など外界からの悪影響から肌を守る「バリア機能」が低下しているため、ダメージを受けやすくなっています。
☆角質層とバリア機能
肌の一番外側を守っているのが「角質層」。大きく扁平な細胞が15〜20層重なってできています。
健康な角質層では、細胞のひとつひとつが十分な水分を保ち、そのまわりを細胞間脂質が埋めています。細胞と細胞の間に隙間がなく、内側から水分が蒸散したり外から異物が侵入するのを防ぐ。
これが、角質層の「バリア機能」です。ところが、空気の乾燥やストレスの影響で角質層の水分や皮脂の分泌が不足すると、皮脂膜や細胞間脂質が十分につくられず、細胞と細胞の間に隙間ができてバリアが不完全に。
外界の影響から肌を守れなくなり、トラブルが起きやすくなるのです。
3、肌のバリア機能が低下するとどんなトラブルが起きるのですか?
異物が侵入しやすく、刺激を受けやすくなっているので使い慣れた化粧品でも急にひりついたり、肌あれと同時ににきびができることもあります。
☆アレルギー肌、アトピー素因肌
アレルギー物質が角質層を通り抜けて侵入すると、皮ふ組織の免疫機能が働いて、それを排除しようとします。
この反応が過剰に働き、赤みやかぶれなどの異常を引き起こすのがアレルギー。持って生まれた体質だけでなく、体調を崩していたり、バリア機能が低下した状態では、いつもは何ともないほこりや花粉、使い慣れた化粧品の成分でさえ、アレルギーの原因になることがあります。
また、もともとバリア機能の弱いアトピー素因肌では、強いかゆみを発症します。がまんできずにかいてしまうと角質層がはがれ、さらにバリア機能を弱める悪循環に陥ってしまいます。
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